人物と背景に使える!パースを描く練習法とコツ

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お絵描きを練習していくと「パースがおかしい」とか「パースをしっかり学ぼう」など言われることも出てくると思います。

そんな風に聞いたり、またどんなものなのか軽く聞いたりすると「難しい……」と思ってしまう方はとても多く、つまずいてしまいやすいところなんですよね。

パースがどういったものなのかだけでも知っておくと全然違うと私は思いますので、今回の記事で軽くどういったものなのか見てみましょう!

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「パース」ってどういうもの?

パース講座と書かれてあるところを開いても「よく分からない」と思ってしまうことが多い部分ですが、パースを理解すると「背景と人物が明らかにバランスがおかしい」「人物の絵だけだけど、何かおかしい」ということがなくなり、お絵描きの幅が広がります。

……が、やっぱり苦手意識を持っている方は多いです(私もです)。

まずはじめに、

「そもそもパースってなんぞや?」

という部分のお話をしようと思います。

 

パースとは「遠近法」のことで、よく見かける「消失点」や「○点透視法」などある通り透視図法のことです。

例えば今、部屋の窓から外を眺めてみてください(もし目の前が壁とかならごめんなさい、遠くを見れる場所まで移動してくださいね!)。

遠くまでじっと見比べると分かりますが、すぐ近くにあるものは大きく、遠くにあるものは小さく見えますよね。

例えば電柱一つとっても、

  • すぐ近くの電柱
  • 遠くにある電柱

この二つは同じ高さには見えないはずですが、実際は同じ高さであることはもう誰もが知っています。

これを絵で表現する方法が「パース」であり、知っておくと絵に奥行きや立体感を持たせ、そして人物と背景の違和感をなくすことが出来るのです。

パースを学ぶ際に絶対に欠かせない「アイレベル」

「またもや知らない言葉が出てきた!」と思われるかもしれませんが、アイレベルとは名前の通り目の位置、目線の高さのことです。

個人的に分かりやすい例えとしてですが、自分が猫になったと想像してみましょう。

毎日見ている家の中も、猫の目の位置から見ると全てが高く、違う世界に見えますね。

 

また逆に、2階など高いところから下を見下ろした光景を想像してみましょう。これもまた、いつも見ている光景とは違った見方になります。

上から下を見ることを「俯瞰(ふかん)」、下から見上げることを「あおり」と言い、同じ物体を見ていたとしても見えている範囲が変わります。これがパースにおけるアイレベルという考え方ですね。

もしイメージが沸かなければ、スマートフォンなどを持って上から見たり下から見たりしてみてください。見える範囲も影のつき方も全然違います。

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「消失点」とは?

パースの話を聞くと「アイレベル」と共に必ず「消失点」という単語が出てきます。

消失点とはパースの線を引いた際に集まるポイントのことで、この消失点がいくつあるかで「一点透視図法」「二点透視図法」などと区別されます。

 

絵で表現するとこんな感じです。


これは先程の電柱などで考えてみると分かりやすいのですが、近くの電柱は大きく、遠くになるにつれて小さく見えますよね。

そこまで長い真っ直ぐな道はあまりありませんが、もしそのままずっと小さくなっていくとどこかで点になり、見えなくなることも想像出来ると思います。

それが「消失点」です。

同じ電柱でも遠くへ行くと小さく、見えにくくなりますが、アイレベルにある部位はおなじになると覚えておくと分かりやすいですね。

また学校や病院などのまっすぐな廊下を考えてみましょう。突き当りにいくまで定期的に並んでいるドアなども少しづつ小さくなるのが分かると思います。

次に、同じく学校や廊下のT字路、どちらの廊下も眺められる場所の中心に立ってみましょう。今度は両脇に並ぶドアが少しずつ小さくなっていきますね。

どちらも線を引くとどんどん小さくなっていき、点となって消えます(消失点ですね)。このように、消失点を2つ用意して作る方法が「二点透視図法」です。

続いてさらに応用の、三点透視法についてです。

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ポイント:「三点透視図法」はこれに「高さ」が加わったものであり、ビルの屋上などから見下ろした光景を想像すると一番速いかもしれません。

三点透視法は屋上から見下ろすと、自分がいるビルより低い位置にある建物の屋上部分が見えますよね。

そこから地面に向かってやはり窓などの大きさは小さくなっていき、線を引くと消失点が作れます。これを利用した方法を「三点透視図法」といい、あおりや俯瞰の構図で絵を描きたいときに使えます。

上の図のような線や図だけでは分かりにくいので、このように現実と比べながら考えると良いと私は思いますよ!

パースを利用して絵を描く方法は?

「どういったものがパースなのか」という基本的な説明はこれで終わりですが、いきなり言われても「じゃあどうやって絵を描くときに使えばいいの?」となりますよね。

基本的な方法としてはアイレベルと消失点を決め、そこから線を引いてそれに合わせ人物や背景を置いていくことになります。

とはいえまっさらな紙に線を引いて、それに合わせて描いていくなんてなかなかできませんよね。ですので私は、最初に「こういった絵を描きたい!」というおおまかなラフをイメージだけで描きます。

ポイント: 自分でラフなイメージを描くとアイレベルと消失点を設定しやすくなるので、決めた消失点を元にパースの線を作り、それに合わせて描いていきましょう。

まっすぐ伸びた廊下や壁、部屋の大きな家具などの位置を決めておくとパースが引きやすく、また大きなものから合わせていったほうが描きやすくなると個人的には思います!

クリップスタジオを使って簡単に描く方法

ペイントツールのクリップスタジオには様々な定規機能があり、その中にはパース定規も用意されてあります。

こちらを使った場合も最初にラフを描き、それに合わせて線を引くと自動で消失点、アイレベルを作ってくれる優秀な機能です。


定規のところに「パース定規」とありますので、探してみてください。これを使うと簡単に、先程透視法のところでお見せしたような形でパースを引くことが出来ます。

簡単にパースが作れる上、定規で作った線に勝手に合わせてくれるので、直線なども失敗することなく簡単に引けます。

こんな感じでネットでも販売されています(クリックで詳細)

最初は使い方が分からず戸惑うときもあるかもしれませんが、慣れれば驚くほど簡単にパースが引けるので、クリップスタジオを持っている方はぜひ一度こちらも試してみてくださいね!

まとめ

パースとは言ってみれば定規であり、基本的にはまっすぐ伸びるものです。

とはいえ例えば自分の部屋などを見渡し、全てパースに合わせられるかと言われればそんなこともありませんよね。

無造作に置かれたぬいぐるみやずれた机などはもちろんありますし、それらは逆にパースに合わせようと必死になると違和感が出てしまう場合もあります。

そういった場合、思い切ってパースは無視しても全然かまわないと私は思います。

絵は整った線だけで表現出来るものではありませんし、パースばかり考えてしまうと勢いのある絵などはせっかくの勢いも削いでしまうことになりかねません。

思いっきり見せたいものがあるなら、それを優先して良いと思いますよ!

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